HOME >> 芝生 管理請負 >> ゴルフ場芝草管理のコストと品質(2/2)

コース管理外注化の要点

印刷してじっくりと読みたいという方にはこちらのページをお勧めします。
ゴルフ場芝草管理のコストと品質 ゴルフ場芝草管理のコストと品質

(7)機械力による作業効率アップを図る

人件費が全コストに占める割合を落とすための大きな要素として、機械力によって作業効率を上げることが考えられます。また、これがコスト削減に大きく寄与することも事実です。しかしながら、日本の夏の気候条件である高温多湿を考えれば、大型機械導入のマイナス面についても充分に考慮しなければなりません。

機械力導入に当たって問題になるのは、ラフの刈込みにどのような機械が使えるかということです。ゴルフコースの造形によっては、傾斜地のラフ面積が大きかったり、植栽樹木が多いために刈込み作業の能率が極端に低下したりする問題が生じます。後者の場合には、やはり樹木の間伐が必要でしょう。そうすることで、目に見えて作業能率はアップしますし、周囲の樹木や芝草の生育が改善されるという効果も期待できます。

さらに大きな問題点として、機械そのもののメンテナンスが充分に行えているかどうか、という問題があります。特に近年のコース管理は機械力に頼る部分が多くなり、何れの管理事務所にも各種の機械が数多く配備されております。それだけに、芝草管理の中における機械メンテナンスの比重も大きくなってきています。

機械の寿命はメンテナンスの良否によって大きく左右されるもので、3年で駄目にしてしまうこともあれば、消耗部品の交換のみで10年以上使用できることもあります。当然、その差は管理コストにも大きく反映されるわけで、いずれはメンテナンスの人件費をカバーするのに充分な程のコストの差になってきます。このように、10年単位でコース管理を考える場合、機械の寿命をいかに延ばすかが、コスト削減を図る上での大きな課題になるのです。

(8)資材を有効に利用する

ゴルフコース管理で使用する主な資材として、肥料、農薬、砂の3種類が挙げられますが、それらをいかに有効に利用するかが、コストを削減する上でも、また高い品質の芝草を維持する上でも大切なことです。そのためには、まず各種資材の徹底した研究が必要です。

例えば一昨年、散布薬量が微量で、残効期間が長く、しかも殺菌スペクトラムが広いという新しい殺菌剤が認可されて話題になりましたが、そうした優れた薬剤を使用すれば、散布回数や所要時間を従来よりも大幅に減らすことができるわけですから、良いことずくめのように思われます。しかし、それだけに1回の作業が大変重要となり、散布のタイミングや散布精度の良し悪しで、結果に大きな違いが出ることにもなります。つまり、こうした優れた薬剤の出現により、散布の技術自体が従来の数倍の価値を持つようになったわけです。

また、砂の利用については、性質の違いを見分け、最適な砂を選択する目を持つことが重要となります。この技術の有無が、10年という長い単位で考えると非常に大きな差になってきます。しかも、予算の許す範囲で最適なものを選ばなければならないわけですから、予算が限られてくればくるほど選択が難しくなり、それだけ高い技術が要求されてくると言えます。

(9)コース管理を外注する

現在、各種業界におけるコスト削減の一つの大きな目玉として、アウトソーシングと呼ばれる業務の外注化が盛んに取り上げられています。実際、ゴルフ場業界においても、コース管理部門の全面的な外注化を図るゴルフ場が数多く登場してきています。以下に、そうしたコース管理の外注化がもたらす利点をいくつか挙げてみます。

●ゴルフ場全体の人件費を削減できる

ゴルフ場は経費全体に占める人件費の割合が高いため、各種の福利厚生や退職金などは決して無視できない問題となっています。コース管理の全面的な外注化は、ゴルフ場側の雇用人数を大幅に削減することにつながり、ゴルフ場全体の負担軽減というメリットをもたらします。

●技術力不足の問題を解決できる

先述のように、グリーンキーパーや作業員の技術力不足は、今後のコスト削減と品質低下の抑制を両立する上での大きな障害となります。ただ、この問題は非常に複雑でデリケートな部分を含むため、もし、この問題に直面したとしても、改善に長期間を要したり、改善が困難だったりすることの方が多いようです。これはある面で致し方ないわけですが、この解決策として、ゴルフ場側がコース管理の外注という方法を決断することも少なくないようです。

●専門業者の持つ高度な技術とノウハウが活用できる

ゴルフ場がコース管理を外注する場合に最も大切なことは、委託業者の選定です。外注に当たってゴルフ場が委託業者に要求する事項として、

  • 現状より費用を安くできること
  • 現状より高い技術で、より高い品質を維持できること
  • 現在の作業員の処遇を充分に配慮すること

などがありますが、これらの要求全てが満たされるかどうかは、委託業者の技術力次第です。

豊かな経験と優れた技術を持つ業者であれば、従来よりも管理費を抑えつつ、より良質のコース管理を提供してくれるでしょうし、作業員の雇用問題についても、両者協議の上、ほぼ満足のいく結果が得られるはずです。

また、優れた専門業者であれば、常にいくつかの管理を請け負っておりますので、日々の業務の中で蓄積された技術的なノウハウはおそらく膨大なものになっているはずです。コース管理を外注することにより、そうしたノウハウが活用できるわけですから、ゴルフ場にとっても大きなプラスになると思います。

●コスト削減を専門の業者に任せられる

これまで、コース管理コストの削減方法について綿々と述べてきましたが、コース管理を全面的に外注することにより、こうした面倒な問題を全て専門の業者に任せることができます。しかも、年間の契約額を希望する金額で合意できれば、その時点でコスト削減は100%達成できたことになります。

もちろん、初年度はどのような結果になるか不安はあるでしょう。しかし、多くの実績を持つ信頼できる専門業者であれば、全面的に任せてしまった方がかえって良い結果になるようです。後は、両者がどれだけ信頼を深められるかでしょう。

3.終わりに

以上、コース管理におけるコスト削減の考え方とそれに伴う様々な問題を考えてみましたが、何れにしましても、現在のような不況期にあっては、コストを最小限に抑えるコース管理が最優先に求められていることは事実です。また、これを避けては、ゴルフ場の存続そのものが厳しい時代になってしまったことも確かでしょう。

当社は30年を超える芝草専門会社としての歴史と実績があり、特にコース管理業務については、当社の有する経験と技術が最も有効に発揮できる場であると考えております。もし、読者諸賢の中に、コース管理の外注化等をお考えの方がいらっしゃいましたら、是非とも当社にご相談いただきたいと思います。

株式会社那須ナーセリー
会長 落合 正

本件に関するお問い合わせ先:TEL 0287-78-0482 落合 正
Eメールの場合は office@482.co.jp まで
※お問い合わせの際は、当社のホームページをご覧になった旨も併せてお伝え下さい。