HOME >> 芝生の情報館 >> あなたにもできる!西洋芝の管理 >> 芝生のエアレーションと目土散布
一見するとほとんど変化がないように見える芝生も、年々、土壌の固結や枯れた茎葉の堆積が進み、徐々にですが老化してゆきます。それを防ぐために有効な手段が「更新作業」であり、その一つが「エアレーション」と呼ばれる作業です。
一般に、エアレーション作業では、芝生に穴を開け、そこに新しい土壌(砂を用いるのが一般的です)を充填します。この時、芝と土を抜き取る方法とただ単に穴を開けるだけの方法とがあり、前者は更新効果は高いものの作業性の点で劣り、後者は作業性に優れるものの効果の点では前者よりもやや劣る、という違いがあります。
このように効果の違いこそありますが、何れの方法でも土壌の通気性や排水性が改善され、同時に新しい茎葉や根の発生が促されて、芝生の若返り(更新)につながることに変わりはありません。こうした作業を定期的に実施することで、わずかずつではありますが、芝生の老化を防ぎ(遅らせて)、より長期にわたって芝生を健全な状態で維持することが可能になるのです。
現在、ゴルフ場等の芝生が見事なまでに美しく維持できるようになったのは、こうした更新作業の重要性がわが国の芝草管理者に広く知られるようになり、合わせて各種の優れた更新用機械が開発され、広く利用されるようになったからでもあるのです。是非とも、一般の芝生愛好家の方々にもこの作業の重要性についてご理解いただき、ご家庭の芝生管理における定期的な作業として実施していただきたいと思います。
エアレーションを実施するために必要となる機具と資材は以下の通りです。
写真19.足踏み式の更新器具 | 写真20.足で踏みつけます | 写真21.5cm間隔位が目安です |
目土散布は芝生の更新作業の一つであり、エアレーション同様、長期にわたって芝生の健全な生育を維持するために欠くことのできない大切な作業です。是非とも、年間の作業計画に組み込んで定期的に実施するようにしてください。
なお、エアレーション時の目土散布については上記でご説明しましたので、ここでは目土散布を単独で行う場合についてご紹介いたします。
目土散布を実施するために必要となる機具と資材は以下の通りです。
写真22.サラサラした川砂 | 写真23・24.スコップに取り、投げるように撒くと・・・ |
写真25.薄く撒けます | 写真26.ホウキで擦り込みます | 写真27.散水します |