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芝生の情報館

よくいただくご質問(FAQ)
現在、以下のご質問にお答えしております
最終更新日:2009年12月8日
Q1.西洋芝を張るのはいつ頃が良いですか?
A1.

施工の適期は、北海道などの寒冷な地域を除き、春期の3月中旬~4月と秋期の9月下旬~11月頃です。西洋芝は暑さを苦手としていますので、気温の高い時期は絶対に避けてください。補修用に張る場合でも涼しくなるのを待ってから張るべきです。

冬も芝張りには不適です。特に冬期に霜の降りる地域では芝が根付かず、枯らしてしまうこともあります。やむを得ず冬期に張る場合は防寒シートなどを使用しましょう。

春と秋ではどちらが良いでしょうか?どちらも西洋芝にとっては最適なシーズンなのですが、西洋芝に不慣れな方には秋期の施工をお勧めしたいと思います。それは、秋に張りますと、翌年の梅雨入りまで安心して西洋芝をお楽しみいただけますし、その間にお客様の芝生を管理する腕の方もだいぶ上達すると思うからです。西洋芝ビギナーが春期に西洋芝を張られた場合、根付いて1~2ヶ月ほどで難関の夏越し(梅雨も含めて)がやってきます。これでは泳ぎ方も分からないのに海に放り出されるようなものです。ですから、西洋芝ビギナーの方には「張って安心」、「夏越しへの準備期間をとれる」の秋の施工をお勧めしたいと思います。

※北海道などの寒冷地では春~夏が西洋芝の芝張りシーズンとなります。

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Q2.張り芝後何日経てば芝生の上で遊べますか?
A2.

芝生はある程度踏んであげた方が上方への伸びが抑えられ、より芝生らしくなるものです。ですから、美しい芝生を維持するためには、まめな刈込みは勿論のこと、芝生を適度に踏んであげる(芝生の上で遊んであげる)ことも必要です。また、ただ芝の美しさを眺めるだけでなく、その上で寝そべったり、遊んだりしてこそ、芝生の本当の素晴らしさを実感できるものです。是非一度、裸足になって芝生の感触を楽しんでみて下さい。きっと、時に柔らかで温かく、時に冷ややかで堅い感触が貴方を魅了するはずです。

さて、ご質問の件ですが、春期や秋期の生育盛期であれば、張芝後2~3週間くらいが一応の目安です。冬期の施工ですと、よほど温暖な地域でもない限り西洋芝はあまり伸びなくなりますので、春までは活着しないかも知れません。そのような場合は芝生に保温シートを掛けてあげるといくらかでも芝の伸びが良くなるはずです。

何れにしても、芝が十分に根付いたことが確認できましたら、実際に芝生を踏んで確認していただくのが一番です。良質の砂を使ったような場合に多いのですが、芝は根付いていてもその下の床土が締まっていないこともありますので、もし、芝生を踏んでみてまだ床土が動くようであれば、あまり芝生の上で激しい動きをしないようにして下さい。とにかく芝生を長持ちさせるためには、焦らず気長に養生してあげることが肝要です。

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Q3.西洋芝は管理が大変だと聞きましたが本当ですか?自分にも管理できるでしょうか?
A3.

北海道や東北、本州の高冷地などの夏でも涼しい地域を除けば、確かに寒地型の西洋芝の管理は大変です。ノシバやコウライシバに比べれば、病害虫や乾燥に対しても非常にデリケートですし、春や秋の生育適期には茎葉の伸長も速いため、刈込みや水やり、施肥、病虫害予防などの手間も大変です。しかも、夏の暑さに対する耐性がノシバ、コウライシバより遙かに低いため、高温多湿の日本の夏は、彼らにとって最も過酷な季節となり、場合によっては夏越し出来ずに枯れてしまうことも珍しいことではくありません。ゴルフ場やサッカー場の芝生は万全の設備と体制で管理されているわけですが、それでもこの時期は多かれ少なかれダメージを受けるものです。特に、関東以西の地域では高温の期間が長く、また暑さも厳しいため、無事に夏越しさせるのはプロのグリーンキーパーでもかなり厳しいものがあります。

また、北日本の寒い冬も寒地型の西洋芝にとってはあまり適した季節ではありません。寒さに強く、ノシバ、コウライシバのように冬枯れしないのが寒地型芝草の特長の一つであるのですが、それにも自ずと限界があり、北日本の真冬の寒さはその限界を超えてしまうことが多いようです。したがって、頻繁に霜が降りるようになったり、連日の寒さと乾燥にさらされるようになりますと、西洋芝でも生育を停止させ、越冬モードに入ってしまいます。そうなると、葉色が黒ずんだり、色落ちしたり、芝種によっては葉先が紅葉したように赤くなったりもして、とても常緑の芝というイメージではなくなってしまいます。これを防ぐためには気温の下がる夜間に保温シートを芝生に被せ、芝生を保温してあげることが必要になりますが、この掛け外しも結構な手間となります。

このように、寒地型の西洋芝を日本の気候条件下で生育させるのはなかなか大変で、1年を通じて緑を保とうとしますと、非常に高度な管理技術と多くの労力・経費が必要となります。ですが、春、秋の緑の美しさとその柔らかい感触は、まさに寒地型の西洋芝ならではの魅力ですし、また、このように繊細で管理の難しい芝だからこそ、管理する方の腕の良し悪しがよくわかり、腕に自信のある方には大いに挑戦のし甲斐があるものと思います。したがって、もし貴方が西洋芝への強い憧れをお持ちでしたら、是非一度、当社の西洋芝ソッドを使って西洋芝の管理に挑戦してみてはいかがでしょうか?もちろん、初心者には相当なリスクが伴いますので、最初の年は全滅しても後悔しない程度の小面積で試されることをお勧めします。とにかく、一度挑戦すれば、西洋芝とはどんなものか、床土の排水性や保肥力は十分かどうか、そして今のご自身の技術レベルはどの程度かがある程度分かるはずですので、その上で芝生を拡張するか、西洋芝を諦めてコウライシバにするか、然るべき改善対策を行って再挑戦してみるかを判断しても遅くはないと思います。

最後に、もう一つの西洋芝の楽しみ方として、「3シーズンターフグラス」としての利用もご提案させていただきます。これは最初から夏越しを考えず、秋から翌年の梅雨頃までの3シーズンだけ西洋芝の美しさを楽しむという新しい西洋芝の利用法です。これまで芝生というのは皆様が永年性のものだとお考えだったはずです。しかし、出費に見合うだけの楽しみを得られれば、芝生が1年生の草花と同様であっても良いはずです。当社の西洋芝ソッドを利用すれば張り替えも簡単ですし、小面積であれば決して高価なものにはなりません。毎年、秋に張り替えてあげるだけで、冬でも緑の芝生が楽しめるのです。しかも、九州や四国地方であれば冬の気温が高いため、シート掛けなどの防寒対策なしでも良好な緑を保てます。また、色彩に乏しい冬の庭を西洋芝が緑鮮やかに彩ってくれるのを眺められるのは、冬場に雪かシートの下になってしまう寒冷地では決して味わえない暖地ならではの利点です。こうした西洋芝の魅力を3シーズンは安心してご堪能いただける訳ですから、小面積であれば十分に元が取れてしまうはずです。いかがでしょう?夏の暑さが厳しい地域にお住まいであるために西洋芝を諦めていた方や、夏越しの苦労はしたくないという方は、こうした新しい西洋芝との付き合い方というのも検討してみてはいかがでしょうか。夏越しの苦労を考えなければ、難しい印象の西洋芝がより一層身近に感じられ、親しみやすい存在になるものと思います。

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Q4.張り芝の手順を紹介するページに「20cmの厚さに川砂を入れる」とありましたがどうしても必要なのでしょうか?
A4.

張芝手順をご紹介した際にも申し上げましたが、川砂を盛る厚さを20cmとしましたのは、あくまでも一例にすぎません。そもそも、この川砂は土壌の固結対策と排水改善のために入れるもので、元々の基盤の排水が良い場合は、床土にわざわざ砂を使用する必要はないかも知れません。また、良質の砂を厚く入れたところで、砂に浸透した水の抜け道がなければ排水改善にはなりませんし、排水が良くなれば、当然のことながら、床土が乾燥しやすくもなるわけです。ですから、最終的には施工箇所の土壌条件や芝生の利用形態と利用頻度、貴方のご予算と管理方針等を総合して判断していただくしかないと思います。

なお、川砂にはほとんど保肥力がありませんので、川砂を入れる場合はバーミキュライトやゼオライトなどの鉱物質の土壌改良材を少量混ぜるとよいでしょう。ゴルフ場のグリーンではそれに加え、ピートモスを少量混ぜたりもします。土壌改良材についてはこちらで別途ご紹介しておりますので併せてご覧下さい。

※北海道などの西洋芝に適した地域では余程排水が悪くない限り、床土に砂を入れる必要はないと思います。土壌の改善には十分な耕耘と土壌改良材の混合をお勧めいたします。

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Q5.川砂はどこで入手できますか?また値段はいくらぐらいですか?
A5.

川砂はホームセンターや建材屋さんなどから購入できると思います。通常は販売店に注文し、トラックでご自宅まで配達してもらいますが、少量の場合は袋詰めの洗い砂を買っても良いでしょう。大きなホームセンターなどですと置いてあるようです。

砂のお値段については、どのような砂を購入するかでかなり違ってきますが、ちなみに当社近くの某ホームセンターでの表示価格(市内送料込み)は1.2m3(立米)で12,000円(送料込み)でした。

砂を購入する際にも注意すべきことがあります。それは、計算上の必要量だけ購入するのではなく、砂の自重や転圧による沈み分と造成後の目土用としてある程度余分に購入しておくべきだということです。足りなくなったからといって低いままで芝を張ったのでは水溜りを作る原因になります。また、慌てて袋詰めの洗い砂を買いに走ったのではかなり大変ですし、割高にもなるはずです。川砂は造成後も目土として使用しますので、造成の際に多めに購入しておき、いつでも使えるようにストックしておくとよいでしょう。

注)上記の価格はあくまでも目安です。正確な砂のお値段は販売店にお問い合わせ下さい。

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Q6.寒地型芝草とは何ですか?
A6.

芝生として利用される植物のことを芝草と言いますが、それらは生育特性の違いによって以下の二つの種類に分けられます。

○暖地型芝草(だんちがたしばくさ)

南方の暖かい地域に自生し、高い気温を好み、夏場に最も旺盛な生育をする芝草です。このことから、「夏芝」と呼ばれることもあります。この種類は低温に弱いため、気温の低い冬場には地上部を枯らして休眠してしまいます。 代表的な暖地型芝草としては、ノシバ、コウライシバ、バミューダグラス、セントオーガスチングラス、センチピードグラスなどがあります。特にノシバやコウライシバは一部の寒冷地を除く広い地域で古くより利用されており、私たち日本人には最も身近な芝草でもあります。

○寒地型芝草(かんちがたしばくさ)

ユーラシア大陸や北米大陸などの寒冷な地域に自生する芝草です。低温に強い性質を持つため冬場でも緑を保つことができます(注1)。このことから、「冬芝」と呼ばれることもあります。ただ、暑さには弱いため、暖かい地域ですと夏場には生育が衰え、最悪の場合、枯死(夏枯れ)してしまうこともあります。

代表的な芝草としては、ゴルフ場のグリーンに使用されるクリーピングベントグラスや、お庭の芝生などに利用されるケンタッキーブルーグラス、トールフェスク、ペレニアルライグラスなどがあります。近年は日本国内での利用機会も増え、本来の生育適地である北海道や本州高冷地などはもちろんのこと、それ以外の地域(従来は暖地型芝草が利用されていた地域)においても利用されるようになりました(注2)。ただ、上記のように夏枯れの問題もあるため、その維持管理には相応の知識や技術、設備、費用などが求められます。

注1:冬期にどの程度、緑を保てるかは気温等の環境条件や施肥、水遣り等の管理条件により異なってきます。冬期間中ほとんど霜の降りない地域では良好な緑を保てると思いますが、当社の圃場ではシート掛けなどで保温しない限り、厳寒期には色落ちしてしまいます。そのため、当社では適時、保温シートによる防寒や着色などを行い、冬期間も良好な葉色を保つよう努めております。

注2:今のところゴルフ場やサッカー場、ラグビー場、競馬場などでの利用が中心ですが、最近は結婚式場やイベント会場、公園、美術館などでの利用も増えてきています。また、インターネットの普及により、個人の方が当社のソッドや市販の種子を使って芝庭作りに挑戦されるケースも増えてきているようです。

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Q7.西洋芝とはなんですか?寒地型芝草とはどう違うのですか?
A7.

芝草には日本国内に自生するものと外国から導入されたものとがあります。前者を日本芝(または和芝)と呼び、後者を西洋芝(または洋芝)と呼びます。日本芝の代表的なものとしてはノシバ(野芝)、コウライシバ(高麗芝)があり、全て暖地型芝草になります。一方、西洋芝の代表的なものとしては、クリーピングベントグラス、ケンタッキーブルーグラス、トールフェスク、ペレニアルライグラス、バミューダグラス、セントオーガスチングラスなどがあり、寒地型芝草と暖地型芝草の両方が含まれます。

このように、一口に西洋芝と言ってもその種類は非常に多く、決して西洋芝イコール寒地型芝草ではありません。しかしながら、インターネット上の記述などを見ましても寒地型芝草の意味で西洋芝(洋芝)という用語を使用している例は非常に多く、実際、当サイトでも一般の方向けの情報については便宜的に西洋芝という表現を使用しています。おそらく今後も西洋芝という用語の誤用はなくならないと思われますが、せめてこのサイトをご覧いただいた皆様には正しい意味を理解しておいてほしいと思います。

注)当サイトでは出来る限り正しい用語を使用するようにしておりますが、誤用しても問題がない場合に限り、「寒地型芝草」と表現すべきところを「西洋芝」と表現しております。また、寒地型芝草に属する西洋芝であることを表現したい場合には、便宜的に「寒地型西洋芝」という表現も用いています。

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Q8.ソッドとは何ですか?
A8.

ある一定の厚みで切り出した土付きの芝生片のことを「ソッド」(英語でsod)と言います。つまりは「切り芝」と同じ意味なのですが、切り芝と言いますと日本ではどうしてもノシバやコウライシバの束になった四角い芝生片のことがイメージされてしまいます。しかしながら、当社の販売する寒地型芝草のソッドはそうした日本芝の切り芝とは形状も大きく異なりますし、何より芝の種類や性質が全く異なります。そうした違いを表す意味でも当サイトでは「ソッド」という用語を使用しています。

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Q9.床土とは何のことですか?どのようなものが良いのですか?
A9.

芝草を生育させるために準備された土壌を床土(とこつち)と呼びます。芝生の場合、一度造成しますと、その後の土壌改良は穴あけ(エアレーション)くらいしかできません。したがって、造成前に環境条件や土壌条件、管理条件などを調査、検討し、慎重に床土の仕様を決める必要があります。特に寒地型芝草の芝生を造成する場合には床土の良し悪しが夏越しの成否にも大きく影響してきます。予算などの制約もあるでしょうが、できる限り寒地型芝草に合った床土、すなわち排水性と通気性に優れ、なおかつ適度な保水性と保肥力を兼ね備えた床土となるよう工夫しましょう。ちなみに、床土の仕様を決める際に考慮すべき点としては以下のようなものがあります。

・気温、日照、風通しなどの環境条件
・基盤の排水性
・土壌の種類と性質
・混合する土壌改良資材の種類と混合割合
・床土の構造と深さ
・表面の勾配
・暗渠排水設置の必要性 など

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Q10.西洋芝と日本芝の違いは何ですか?
Q11.寒地型西洋芝に適した地域はどこですか?私のところでも栽培可能でしょうか?
A11.

生育に適しているということで言えば、夏の気温が30℃を越えないような地域、すなわち北海道や東北、本州の高冷地などが寒地型の西洋芝には適していると言えます。しかしながら、年間を通じて生育させることが可能かどうか(夏越しできるかどうか)、ということで言えば、上記以外の地域(例えば関東、東海など)でも栽培可能だと言えます。ただし、あくまで適切な環境を整備し、適切な維持管理を行えば、という但し書きが付いてきます。決して日本芝と同じような管理をしていれば大丈夫という訳ではありません。また、今では九州のゴルフ場でもグリーンに寒地型芝草であるベントグラスが使用されるようになりましたが、これはゴルフ場という非常に恵まれた環境(専門のスタッフ、専用の設備、機械、資材、恵まれた予算など)であるがゆえで、あくまで特殊な例に過ぎません。したがって、一般の方が上記の適地以外で寒地型の西洋芝を維持管理するとなれば、それ相応のリスクと負担が伴うということをご承知おき下さい。さらに、そうしたリスクや負担は夏場の気温が高い地域に行けば行くほど、それに比例して高まるということも併せてご理解いただく必要があります。

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Q12.初心者でも管理ができますか?
A12.

誰しも最初は初心者です。また、初心者だからといって必ず失敗する訳ではありませんし、経験者だからといって絶対に失敗しない訳でもありません。 一口に初心者といってもいろいろな方がいらっしゃいます。毎日が忙しく芝生の手入れに手間暇を掛けられない方もいれば、毎日の日課として芝生管理を行い、管理の技術や知識を高めたい、という方もいらっしゃいます。両者を比べた場合、同じ初心者であっても、結果は全く別のものになると考えるべきではないでしょうか。

また、別項で述べたように、寒地型西洋芝の場合にはその地域の気象条件などが大きく影響してきますので、寒冷な地域の初心者と温暖な地域の初心者とではそもそもの難易度が違います。さらに、その年の夏が猛暑の夏なのか冷夏なのかでも難易度は変化しますし、芝生を取り巻く環境(日照、風通し、土壌の良し悪しなど)によっても大きく変化してきます。加えて、管理者自身がどの程度の知識と熱意を持ち、どの程度まで芝生に手を掛けられるか、という管理面での問題もあります。こうした様々な条件が複雑に合わさって芝生の維持管理はなされるので、「初心者」という条件だけで維持管理の成否を事前に判断することは全くもって不可能だと言わざるを得ません。所詮、初心者かどうかという問題は、芝生管理の成否を分ける二つの大きな要因(環境要因と管理要因)に含まれる数ある要素の内の一つでしかない、と言えるかと思います。したがって、もし寒地型西洋芝に挑戦するかどうかで悩まれているようでしたら、お住まいの地域の気象とお庭の環境、そしてご自身がどの程度、芝生に手間や費用をかけられるか、更には、万が一、失敗したときの精神的、経済的なダメージの大きさ(注)などを検討し、慎重に判断されることをお勧めいたします。

注)最初から芝生が枯れることを想定するというのはあまりにも後ろ向きな思考かも知れませんが、寒地型西洋芝のソッドの場合にはそれなりにコストもかかりますので、是非とも考慮すべき点だと思います。

注)類似のご質問「Q3.西洋芝は管理が大変だと聞きましたが本当ですか?自分にも管理できるでしょうか?」も併せてお読みください。

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Q13.砂主体の床土を用意しましたが予算の都合で黒土仕様を購入しようと思います。何か問題はあるでしょうか?
A13.

おそらく砂を主体とした床土は排水性が高くなっているはずです。そこへ保水性の高い黒土を張ったのでは表層のみ土壌水分が多く、その下の床土には水分が少ないという状態になってしまいます。また、砂ベースの床土であれば通気性も良いと思われますが、上部に黒土の層ができますとそこで通気が遮られ、せっかくの通気性の高さが活かされない形になります。こうなりますと、芝の根は上層の黒土内に多く分布するようになり、床土深くまで根を下ろさなくなる(根張りが悪くなる)ことが心配されます。特に低く刈られるベントグラスなどの場合には根の生育が他の芝よりも劣るため、より大きな影響を受けることになるでしょう。したがって、クリーピングベントグラスを使用する場合には、砂ベースの床土の上には極力、サンド仕様のソッドを張ることをお勧めいたします。万一、やむを得ない事情で砂主体の床土の上に黒土仕様のベントグラスを張ることになった場合には、可能な限り付着する黒土を落としてから張っていただくことをお勧めいたします。

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Q14.土主体の床土なのですが、これにサンド仕様のソッドを張っても大丈夫ですか?
A14.

特に問題はないと思われます。ただ、せっかくのサンド仕様が活かされないことになりますので、いささかもったいないような気がいたします。

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Q15.芝の種は販売していますか?
A15.

あいにくですが、当社では芝草種子の販売はいたしておりません。種子の購入につきましては種苗会社さんへお問い合わせ下さい。以下にネット販売を行っている種苗会社さんのサイトをご紹介しておきます。

紅大貿易株式会社オンラインショップ

雪印種苗株式会社 芝生種子(苗)の購入方法および価格のページ

タキイ種苗株式会社 タキイネット通販

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