芝生の情報館

あなたにもできる!西洋芝の管理

6.散水

1)散水に使用する道具

芝生への散水(水やり)をするために必要な(あると便利な)機具は以下の通りです。

  • ジョウロ:小面積の場合にはこれで十分です。
  • ホース:手撒きの場合、またはスプリンクラーにつないで使用します。
  • 散水ノズル:ホース先端に取り付けて散水パターンや水量などを調整します。
  • スプリンクラー:大面積の場合、または作業効率を求める場合に使用します。
  • 散水タイマー:これがあると散水時間を設定でき、撒きすぎを防止できます。また、自動タイマーがあると外出時に自動で散水でき、非常に便利です。

2)実際の作業

簡易スプリンクラーの場合には、スプリンクラーを水道のホース先端につなぎ、スプリンクラーを芝生の中央に置いて下さい。蛇口をひねりますと、水圧によりスプリンクラーが回転します。後は水がどの範囲まで届いているのかを確認し、散水ムラのないようにスプリンクラーの位置と水圧を調整します。その日の風向きや風速によって散水範囲は様々に変化しますので、散水の都度、目視により確認し、位置等を調整してください。

散水は芝生全体に満遍なく、かつ下の土壌までよく染み込むようにたっぷりと行います。しかし、あまり頻繁に散水したり、散水量が多すぎたりしますと芝の根腐れや病気発生の原因となりますので、散水のタイミングと量は芝生や土壌の乾燥具合を見て判断してください。

しばしば「西洋芝の場合には毎日の散水が必要なのか?」とのご質問をいただきますが、雨量の多い日本の場合、基本的に毎日行う必要はないでしょう。雨が少なく芝生が乾燥し始めた時のみ散水すれば十分です。芝は乾燥しますと葉が萎れてきて、葉色もやや黒ずんだように変わってきます。一部分でもこのような症状が出ましたら、乾燥し始めた証拠ですので、早めに散水した方がよいでしょう。

ただ、同じように造成したつもりの芝生でも、排水の取り方や周囲の環境などの影響もあって、必ずしも乾燥の仕方は一様とはなりません。よく観察すれば、必ず乾燥しやすい箇所や過湿になりやすい箇所があったりするものです。まずはそうした芝生の傾向や癖を知ることから始めて下さい。それが分かれば、乾燥しやすい箇所にのみ散水したり、部分的に散水量や散水間隔を変えるといった細かな対応も可能になってきます。

よく「水やり三年」と言われるように、水やりは実に奥の深い作業です。水やり一つで植物の生育は大きく変わります。芝においても同様で、常に決まった間隔で、決まった量を芝生一面に撒いていたのでは、決して上手な水やりとは言えません。初心者の内は仕方ないことでしょうが、是非とも腕を磨いて、ご自分の芝生の癖やその時々の芝の状態、気象状況等に応じて、適宜、散水の仕方を変えられるようになって下さい。とりあえずは次のステップとして、全面散水オンリーから脱却して、手撒きによる部分散水(スポット散水)に挑戦してみてはいかがでしょうか。これが上手にできるようになれば、芝生の均一性が一層高まるものと思います。

注)上記の内容はあくまで通常管理におけるもので、張り芝後の養生管理には当てはまりません。芝が根付くまでの養生期間中(春、秋の張り芝適期では約2週間〜3週間)は基本的に降雨のあった日以外、毎日、散水を行うようにしてください。特に乾燥した日などは日に何度か散水する必要があります。くれぐれも乾燥で張ったばかりの芝を枯らさないようご注意ください。

写真28.手撒きによる散水 写真29・30.簡易スプリンクラーでの散水

7.除草

西洋芝に使用できる除草剤は種類も少なく、また薬害も出やすいので、除草は手取りをお勧めします。芝生が良い状態で管理されておりますと雑草は発生しにくいものです。ですから、除草のことを考える前に、雑草の生える隙間のない、密な芝生を維持することを心掛けてください。芝の状態が良ければ、万一発生した場合でも十分に手取りで対応できるはずです。