HOME >> 482だより最新号 >> バックナンバー(2001年7月号)

482だより

2001年7月号

今年も6月6日にやや早目の梅雨入りという発表がありました。

今年は1月から3月まで雪や寒さに悩まされたものの、4月、5月と好天と高温に恵まれました。しかし今年もやはり、梅雨という時期をむかえることになりました。

日本では、北海道を除いた沖縄から青森まで、毎年必ずこの梅雨という時期を過ごされければならないことになっており、程度の差はありますが、あまり好ましくないことは確かでしょう。

植物にとって確かに降雨は必要なのですが、ゴルフコースのベントグラスグリーンのようにスプリンクラー等の様々な設備が整っているところでは、むしろ降雨は要らないともいえます。この降雨によってもたらされるものは、ベントグラスにとっては多くの病虫害であり、フェアウェイ、ラフには多くの雑草の発生ということになっています。

日本には四季があり、古より日本人には季節の移ろいを楽しむという風情も持ち合わせておりますが、ゴルフコースの芝草にとっては、厳寒と猛暑という両極端の気候に適応し、耐え凌がなければならないわけで、およそ四季の変化を楽しむなどという余裕はないだろうと思います。しかも、春と夏との間には梅雨という、これもまた芝草にとって(また、ゴルファーにとっても)有り難くない時期が毎年訪れます。

この梅雨という時期は、梅雨寒といわれる寒さがあったかと思えば、一転して真夏日になったり、本来、最も日の長い時期であるにもかかわらず、連日の雨で日照不足になったりもします。また、梅雨明けの前後では気温や日照、降水量などの気象条件が大きく異なりますが、これがある日突然に変化するのです。当然、芝の生育にも大きな影響を与えます。

ですから私は、わが国の芝草管理においては、「日本には五季がある」という認識が必要だと考えています。そして、この時期をいかに上手に過ごせるかが芝草管理の上で極めて重要であり、管理者にとって腕の見せどころの季節でもあるのです。

| 最新号へ戻る |
▲上へ戻る