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482だより

2001年8月号

関東地方では7月11日に梅雨明けいたしましたが、ここ関東地方に関する限り、今年の梅雨は異常に雨が少ないものでした。6月6日の梅雨入り以来あまり梅雨らしい雨もなく、私には6月30日が実質的な梅雨明けだったように思えます。先月号では、日本は四季でなく梅雨を入れて五季として考えたいということを書いたのですが、このことは今年の関東地方には当てはまりませんでした。書いた直後でもあり、私としては少々気まずい感じではありますが、ただ、芝草の根に大きな悪影響を及ぼす梅雨の長雨がなかったことは、芝草の耐旱性や耐暑性、耐病性にとって好影響だったように思います。

また、同じく関東地方に限って言えば、7月に入って以降は極端な高温と少雨が続いています。しかも、この現象は前例がないぐらいの規模で起こっているようです。これも地球温暖化の影響ということなのでしょうか。

地球の温暖化が叫ばれて久しくなりますが、確かにこのところの気温の上昇は異常のような気がします。上昇幅を例えますと、私の住んでいる那須が東京の近くにまで引越したようなものだと表現できます。今後、地球温暖化が益々ピッチを上げて進むとすれば、動植物に対してはもちろんのこと、海水位が上がって地球環境というより人間の生活環境にも大きな影響がでそうです。私共の世代はまだ良いとしても、後の世代で一体この地球がどのようなことになるのか、大変不気味で空恐ろしく感じます。

当社の専門とする芝草についても温暖化は深刻な影響を及ぼします。もし年平均気温が2〜3℃も上がることになれば、各地域で利用している芝草の種類も変更を余儀なくされることでしょう。当然のことながら、コウライシバやバーミューダグラスなどの暖地型芝草の利用地域が広がり、ベントグラスやケンタッキーブルーグラスといった寒地型芝草を利用できる地域は狭まります。そうなると、例えば西日本のゴルフ場のグリーンは全てコウライシバかバーミューダグラスになる、ということもあり得ない話ではなくなってきます。ベントグリーンの利用拡大に伴いゴルフが普及、発展してきたことを考えますと、ゴルフ業界としても地球の温暖化は看過できない問題であるはずです。

とにかく、これ以上の地球の温暖化はなんとしてもくい止めなければならないのは事実であり、それを自助努力により達成するのが私共の世代の責任ではないかと考えます。当社としても、芝草の普及やセダムによる屋上緑化などを通じて、微力ながらも温暖化防止に貢献したいと考えております。

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