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482だより

2001年11月号

来年はW杯サッカーという世界的な大イベントの開催ということもあり、このところサッカーと芝生に関する相談を多く受けるようになりました。これには芝生に対する関心の高まりだけでなく、芝生の維持管理が難しいことも大きく関わっていると思われます。

10月13日(土)には埼玉スタジアム2002のこけら落としとなるJリーグの試合を見てきましたが、サッカー専用として最大規模を誇るスタジアムの素晴らしさには本当に驚ろかされました。と同時に、大きなサッカースタジアムの芝生の維持の難しさや日本の芝生管理技術の遅れについても痛感させられました。日本の芝生管理のレベルも欧米に追いつきつつある、いや一部では追い越してさえいるのではと思っておりましたが、まだまだ道のりは長いようです。

話は変わりますが、昨年の8月に私が理事長を務める「NPO法人(特定非営利活動法人)ジョイクラブ」が設立承認されました。このジョイクラブでは、青少年のスポーツ振興を主要な活動とし、中でも「芝生の上で子供達にサッカーを…」ということを最重要の事業としております。

私が芝生関連の仕事を始めたのが昭和32年(1957年)ですから、既に私は44年間芝生と関わっていることになります。そろそろ私も芝生業界へなんらかの形で恩返しをしたいという気持ちがありましたので、この間に蓄えた芝生を育てる技術を広く社会に役立てたい、それにはより多くの方に良質のスポーツターフを提供し、スポーツを通して芝生に親しんでもらえたら良いのではないかと考えました。

以前からサッカーを芝生の上で…という要望はありましたし、Jリーグがスタートしてからというもの、特にこうした要望は高まってきているようにも思います。実際、それに応えるような形で天然芝のサッカー場や競技場の数も次第に増えてきています。ですが、子供達が自由に芝生の上でサッカーを楽めるという状況にまではまだまだ程遠いのが実情です。

わが国に広く、そして深く芝生という文化を根付かせるには、本来、こうした将来を担う子供達にこそ芝生への親しみを持ってもらう必要があるはずです。子供達の原体験の中に芝生が身近なものとして存在すれば、きっとわが国にもしっかりとした芝生文化が定着し、わが国の芝生業界もより一層発展できるものと思います。ジョイクラブでは、そうした夢の実現に向けて少しでもお役に立てるよう、これからも「子供達に芝生の上でサッカーを…」を合い言葉に活動していきたいと思っています。

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