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482だより

2003年5月号

五月晴れの5月を迎えています。この時期は鯉のぼりが青空に気持ちよく泳いでいるという軽やかなイメージがありますが、北朝鮮の問題やら急に湧き出てきた感じのSARSの恐怖やら、今のところ陽気とは裏腹の暗いイメージの5月になっています。イラクの戦争はイラク側がほとんど無抵抗のまま終わることになるようですが、それでも世の中の不安を拭い取ることはできそうになく、まだしばらくはこの重苦しい空気が続くのかも知れません。

サクラが終わるとゴルフ場の芝草も一斉に緑度を上げ、コース管理の仕事量も増えてきます。ゴルフプレーヤーにとっては、これからがプレーに適したベストシーズンになります。今年も数多くのプレーヤーがゴルフ場に足を向けてくれることを願っています。

ただ、日本は気温が上がって快適な時期になりますと、今度は雨という厄介なものが降り、プレーヤーの足を引っ張ることになります。例えば年間降水量を見ますと、東京では1,405ミリの降水量がありますが、5月から10月までの6ヶ月間で1,000ミリ近くが降ることになっています。一方、欧米の代表例としてフランスのパリを見ますと、年間降水量が647ミリしかなく、しかも5月から10月までに降る量はその半分程度でしかありません。

確かに欧米では、夏の芝草の維持管理においては乾燥が大きな問題になっていますし、その点で日本は一見楽なように感じますが、高温期に雨量の多すぎることが、排水不良や病虫害の多発、雑草の繁茂という問題につながり、それが芝草にとって大きなダメージの原因にもなってきます。そのため、日本のゴルフ場ではこの時期から寒地型芝草、暖地型芝草の違いを問わず、一日も手を抜けないような日々が続くことになります。

ただ、こうした日本の芝草が置かれた宿命とも言える厳しい環境の中であっても、最高の芝生品質を保ちながら最大の経費削減を達成することが、私どもゴルフコースの管理を預かる者の最大の使命ということを強く感じます。

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