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482だより

2004年10月号

夏の暑さが遠いことのように思われるこの頃、秋真っ盛りの素晴らしい季節を迎えています。

寒地型芝草にとって今年の夏は大変に厳しい状況ではあったはずですが、空梅雨をスタートとして乾燥した状況が長く続いたことは幸いでした。今夏の厳しい暑さの中にあってベントグラスがそれなりに耐えられたのは、乾燥のプラス面が多く出たのだと思います。芝草にとって乾燥はプラスにもマイナスにも作用する、まさに諸刃の剣だと言えるでしょう。

ただ、乾燥気味の気候だけでベントグラスが暑さに耐えられる訳ではありません。以前ですと猛暑の夏には必ずベントグラスに大きな被害が見られたものですし、もし仮に夏をうまく越せたとしても、秋の手入れが始まってから一気に悪化する傾向がありました。今年、このようなことがほとんど見られなかったのは、日本の芝草管理者が多くの学習と経験を経て、それらに対する対処法を身に付けたのだと思います。

実際、今年の夏も中国へ出向き、上海周辺のゴルフコースを視察してきましたが、あちらでは猛暑による被害がかなり多く見受けられました。たしかに上海周辺の気候は東京より厳しいのかもしれませんが、それ以上に大きな違いがあるように感じました。おそらくそれが管理技術者の経験の差なのだと思います。

日本の管理技術者の経験は30年以上になりますが、方や中国の管理技術者の経験は10年にも及びません。芝草管理の場面において、その差は決定的です。日・中双方のゴルフ場を見て、多くの経験と知識の積み重ねがいかに貴重であるかということを改めて思い知らされたように思います。

9月末に上海でゴルフ展示会があり、その中で上海近隣ゴルフコースの芝草管理技術者を対象とした講習会を行いました。経験の差を埋めるほどではないでしょうが、彼らに少しでも今後のゴルフコース維持管理に役立ててもらえたらと思っております。

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