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482だより

2008年10月号

先月9月には世界的規模の金融危機が起こり、これが今後の世界経済にどれほどの影響を及ぼすのか計り知れないものがあります。おそらく、その解決には世界中の知恵と決断が必要になるのでしょうが、ゴルフ業界への影響も少なからず起こる筈ですので、何とか早期に解決してもらいたいものです。

一方で、この夏は暑さと降雨による悪天候などがあり、ゴルフ場のベントグラスをはじめとした寒地型芝草にとっては大変厳しい気象条件となりました。しかし、今夏のような気象は今後の地球環境の中では必ずしも異常ではない、むしろ例年並みなどと言われるようになるのかも知れません。したがって、これからの芝草管理者には、今回の金融危機と同じように知恵と経験を活かし、新たな問題を解決していく能力が今まで以上に求められてくると思います。

私がいつも思うことは、料理も芝草管理も同じだと言うことです。料理は材料とレシピを使って作られる訳ですが、例えば、全く同じ材料とレシピを使ってプロのレストランシェフとアマチュアが同じ料理を作ったとしても、出来上がりはかなり違ったものになる筈です。このことは芝草管理の上でも言えることで、全く同じ管理計画の下で同じ資材、材料を使っても、プロの芝草管理者とアマチュアとでは結果は違ったものになるはずです。それは、気象条件や土壌条件など置かれた条件が違うこともさることながら、毎日の観察と経験に裏打ちされた正しい判断があって、初めて芝草の活力ある生育が望めるからです。ただ単に計画通りに進めるだけでは技術とは言えません。そこには、臨機応変な対応を行えるだけの豊かな知識と経験、そして正しい判断力が必要なのです。

今月からいよいよ秋のゴルフシーズンを迎えることになります。毎年のことながら、この時期は夏に衰弱したベントグラスの活力をいかに早期に回復させられるかが重要であり、芝草管理者にはそのための種々の施策が求められます。是非とも芝草管理者にはプロの技術を遺憾なく発揮していただき、多くのゴルフプレーヤーに素晴らしいターフコンディションを提供していただきたいと思います。

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