HOME >> 482だより >> バックナンバー(2013年9月号)

482だより

2013年9月号

今年の夏の気象は、どのように表現していいのか判らないようなものでした。

梅雨明けは、異常に早く発表された直後から、猛暑日が連日のように各地で記録されたと思えば、その後は各地でゲリラ豪雨による大きな被害が出て、またある地方では降雨がゼロというようなところがあり、一口では言い表せないものでした。また今年ほど猛暑日の多いのは今までなかったのですが、これからは当たり前のようになるかもしれません。恐ろしい様なことです。

そして、このような異常が今後も毎年のように続く気がしており、これは日本だけの問題ではなく、広く世界的な傾向のようです。

このことは、農業をはじめ、植物を育てる立場としては、非常に大きな問題といわざるをえません。さらに、地球温暖化による影響も大きく、難しいことだらけです。

日本はそれでなくても色々な災害の多い国ですから、困ったものというよりは、日本人として、受け入れざるをえないのではないかと思います。

このことはゴルフ場の芝草でも同じで、暑さが苦手なベントグラスは、これから夏には毎年のように、暑さ対策に追われると思われます。

ただ、暑さにもいろいろあって、例えば、私が応援しているダルビッシュ投手のいるテキサスの球場は、ナイトゲームの場合、試合が始まる頃の気温は38.5度というようなことが珍しくないのですが、観客はあまり暑そうでもなく、選手もたいして汗をかくでもなく見えますが、湿度が31%というようなことと、風速が何メートルとかの発表があると納得できます。

日本の夏で、体温並みの暑さとよく発表されますが、例えば36度のお風呂は冷たくて、夏はともかく冬には入っていられませんし、考えてみて、体温と同じならば暑くも寒くもないのではないかと思ってもしまいます。

日本の夏の湿度は、ふつう異常に高いように感じられますが、湿度と温度、風速の正確な発表が無いと体感温度は分からないと思います。シンガポールよりも暑いといわれる東京ですが、確かに東京の暑さは熱帯以上の暑さだと思います。

植物も人間も同じで、昼間30度以上あっても、夜の温度が下がれば体力は消耗しませんが、人間は植物と違って、夜でも食物をとることができますが、植物は、昼間太陽が出ている間だけ蓄えることができ、夜には呼吸によって必ず消耗しますので、蓄えたものより消耗が多ければドンドン体力が減ってしまうことになります。

植物にとって、夜の涼しいことは、昼の蓄えの消耗が少なく済むので、毎日毎日、蓄えが増えていくことになります。そして、このことが積み重なれば、例えば稲だとすれば豊作になり、スイカならば大きく甘いものが採れることになり、そして芝草は、衰弱せずに病気にも罹らず、元気に育つことになっていきます。

これからは、夏はこの辺を充分注意して管理を進めることが大事になります。  芝草にとって、このことを実現するためには、風通しを良くすること、地温を下げること、排水を良くすること、窒素よりもリン、加里を多め、そして、適切なスプリンクラーということになるのではないでしょうか。

東京が暑いとは良くいわれますが、2020年のオリンピックへ立候補していて、9月中には決まるようですが、私が心配していることは、2020年7月24日を開会式と決めているようなので、台風とか、大雨とか、猛暑とか、地震とか、色々な災害シーズンなので、これに遭わなければと思わざるをえません。

ただ、今回の日本のオリンピック立候補のポスターのデザインは、素晴らしいものだと見ています。そして前回の東京オリンピックの時のポスターも、見事だったことを思い出します。日本人のセンスの良さには感心します。

| 最新号へ戻る |
▲上へ戻る